EM採用では3媒体を比べる前に技術責任と人事責任を分ける

エンジニアリングマネージャーは、技術組織の成果と人材マネジメントの両方を担う職種です。採用時に見る強い証拠は、直属・間接の部下人数、採用、評価、育成、技術判断、開発生産性、組織設計、複数チーム連携です。

同じEMという肩書きでも、5名チームの評価・育成まで担う人、複数チームを統括するDirector候補、Tech Leadとして技術リードのみ担う人では役割が異なります。3媒体を比較する前に、今回のポジションで採用・評価・1on1・技術判断・Delivery・組織設計のどこまでを任せるかを定義します。

ビズリーチ・リクルートダイレクトスカウト・dodaダイレクト比較

以下は2026年9月時点の編集上の整理です。料金、契約条件、候補者数、スカウト仕様は変更される可能性があるため、公開直前・契約前に各社の最新公式情報を確認してください。

媒体EM採用で比較しやすい層検索の考え方注意点
ビズリーチEM、Director、VPoE候補、CTO近接、開発部長役職+部下人数・採用評価・組織設計を組み合わせる役職名だけでマネジメント責任を判断しない
リクルートダイレクトスカウトハイクラスEM、技術責任者、ITアーキテクト、管理職別職種名からも人事・組織責任を拾う他DBと同じ検索式をそのままコピーしない
dodaダイレクト現役EM、Tech Lead、Lead Engineer、開発PM、近接層幅広い母集団から採用・評価責任で絞るTech Leadのみ・PMのみをEMと混同しない

ビズリーチが向くケース:上位EM・Director・VPoE候補

複数チームを束ねるEM、Director of Engineering、VPoE、CTO候補など上位レイヤーを探す場合、ビズリーチは主要な比較候補です。開発部長、技術責任者、事業会社のIT組織責任者など、Engineering Manager以外の肩書きからも候補者を広げられます。

候補者レビューでは、役職名や企業規模ではなく、直属・間接の部下人数、採用計画、評価権限、マネージャー育成、組織変更、技術投資、複数チームのDeliveryを確認します。VPoE候補では、現場の技術判断だけでなく経営と採用・組織計画をどう接続したかまで見るとレベル差を整理しやすくなります。

リクルートダイレクトスカウトが向くケース:ハイクラス層を別DBでも広げる

リクルートダイレクトスカウトもハイクラス層を中心にEM候補を探索する際の比較候補です。EM人材はEngineering Managerだけでなく、Development Manager、技術部長、ITアーキテクト、Tech Lead、CTO候補など別の肩書きに分散しています。

ビズリーチの検索式をそのまま複製するのではなく、役職名を広げる検索と、People Management、Hiring、Evaluation、Engineering Productivity、組織設計など責任キーワードを強くする検索を分けます。検索群別に会いたい候補者の密度を比較します。

dodaダイレクトが向くケース:現役EM・Tech Lead近接へ広げる

dodaダイレクトは、dodaの人材データベースから企業が候補者を直接検索・スカウトするサービスです。EM採用では、現役EMだけでなく、Tech Lead、Lead Engineer、開発PM、ITアーキテクトなど、次の役割としてEMを狙える近接層まで候補者群を作る場合に比較しやすいです。

近接人材を広げるときは、マネジメント経験年数を緩めるだけではなく、採用面接、メンター、1on1、目標設定、チーム改善、複数メンバーの育成など部分的なPeople Management経験を確認します。技術力と人材責任を別々に評価すると、将来のEM候補を見つけやすくなります。

採用像別に3媒体を使い分ける

採用像優先候補見る証拠
Director / VPoE候補ビズリーチ、RDS複数チーム、管理職育成、採用計画、組織設計
現役EM3媒体を横断して分布を確認部下人数、採用・評価、育成、技術関与
Tech Lead→EM候補dodaを含め幅広く探索技術リード、メンタリング、採用、チーム改善
技術組織責任者ハイクラス2媒体+補完技術投資、組織設計、Delivery、経営連携

EM候補者を比較する共通評価軸

媒体が違っても、候補者を部下人数、採用、評価・育成、技術関与、開発生産性、複数チーム責任の六項目で要約します。たとえば「直属8名 / 採用5名 / 半期評価あり / Architecture Review参加 / Lead Time改善 / 2チーム連携」のように同じ粒度で整理します。

「EM経験3年」「Tech Lead経験5年」といった年数だけでは、実際の責任範囲を判断できません。評価権限があるか、採用人数や育成成果を持つか、開発生産性の改善に何を変えたか、複数チーム間の優先順位を誰と決めたかを確認します。

Findy・YOUTRUST TALENT・Offersを補完に使う場面

技術背景の強いEMやTech Lead近接が不足する場合はFindy、転職潜在層やスタートアップの技術リーダーへ広げる場合はYOUTRUST TALENT、デジタル人材や開発責任者周辺を比較する場合はOffersを補完候補にできます。

これらは3大ダイレクトスカウトの単純な代替ではありません。上位EM、技術寄り、Tech Lead近接、潜在層など、3媒体で不足している候補者群を明確にしてから追加する方が、媒体数だけが増える状態を避けられます。

検索条件は役職名と責任キーワードを分けて作る

A群をDirector/VPoE、B群を現役EM、C群をTech Lead近接、D群を技術組織責任者のように分けます。キーワードはEngineering Manager、Development Manager、Tech Leadに加え、People Management、Hiring、Evaluation、1on1、Engineering Productivity、Architecture、組織設計などを組み合わせます。

一つの検索式へ条件を詰め込みすぎると、職務経歴書の表現差で候補者を落とします。候補者を一定数目視し、ノイズが多ければ「評価責任なし」「部下なし」などを除外基準にし、対象が少なければLead EngineerやArchitectへ広げます。

スカウト文ではチーム規模・採用権限・技術文化を伝える

EM候補者に「急成長組織です」「裁量があります」とだけ伝えても、実際に何を任されるか分かりません。直属・間接の人数、採用予定数、評価権限、1on1、技術判断への関与、開発生産性の課題、マネージャー人数、経営との距離を具体化します。

候補者の経歴に触れるときも、「マネジメント経験を活かせます」ではなく、「採用と1on1を通じてチームを拡大した経験を、今回の複数チーム化と評価制度整備で活かしていただきたい」のように過去の責任と今回の課題を接続します。

料金と技術・組織レビュー工数を合わせて比較する

料金、プラン、スカウト条件は変動するため、最新の公式情報や見積りを確認してください。EMは技術背景と人事責任を両方読み解く必要があるため、採用担当だけでは判断しにくく、VPoEや現場EMのレビュー工数が大きくなりやすい職種です。

媒体別に、レビュー人数、会いたい判定数、送信数、返信数、面談化数を記録します。上位EMとTech Lead近接では候補者密度が異なるため、返信率だけでなく「会いたい候補者1名を作るまでのレビュー数・時間」で比較します。

向く企業・向かないケース

3媒体の使い分けが向くのは、EM採用をDirector候補、現役EM、Tech Lead近接などに分け、現場と採用担当で部下人数・採用評価・技術関与・開発生産性・複数チーム責任の評価基準を共有できる企業です。

向かないのは、Tech LeadとEMを混同する、肩書きだけで全媒体を検索する、同じ検索式と同じスカウト文をコピーする、候補者数だけで媒体を評価する運用です。まず任せる人事権限と技術・組織責任を定義してください。

媒体選定の6ステップ

  1. 任せる人事・組織責任を決める
  2. Director候補・現役EM・Tech Lead近接など候補者群を分ける
  3. 3媒体で候補者分布を確認する
  4. 共通評価軸で会いたい候補者を判定する
  5. 有効候補者数と技術・組織レビュー工数を比較する
  6. 不足する候補者群だけ補完媒体を追加する

媒体選定は一度で固定せず、候補者群ごとに結果を振り返ります。上位層が不足しているのか、技術寄りが不足しているのか、潜在層が不足しているのかによって、次に追加すべきチャネルは変わります。

エンジニアリングマネージャーの候補者選定からスカウト送信までを運用代行するAIスカウトくん

エンジニアリングマネージャー採用にビズリーチ・リクルートダイレクトスカウト・dodaダイレクト・YOUTRUST TALENTなどを使い分けると決めても、実務で時間を取られるのは、ピープルマネジメント・技術関与・開発生産性・組織設計を踏まえた条件設計と、候補者一人ひとりの経歴の読み込みです。

エンジニアリングマネージャーの候補者に合わせて文面を作り分ける手間も、検索・選定とあわせて担当者に残ります。

AIスカウトくん(TechSuite株式会社)は、生成AIと採用のプロを組み合わせたスカウト運用代行サービスです。候補者検索・選定から、一人ひとりに合わせたスカウト文面の作成、送信、返信対応、改善までを一貫して担い、求人ごとにコンサルタントがAIをチューニングします。運用の実務を外部化することで、採用担当者の工数や負荷を抑えながらスカウト運用を続けやすくなります。

料金は、月額5万円から利用できるプランと、利用実績に応じた通数課金プランがあります。媒体そのものの契約・利用料金は代行費に含まれません。ログインやツールの導入は不要で、契約から1週間程度で運用を開始できます。

よくある質問

EM採用では3媒体のどれを最初に使うべきですか?

Director候補や上位EMを優先するならハイクラス層を探しやすい媒体から、現役EMやTech Lead近接まで広げたい場合は幅広い中途DBも含め、自社要件で候補者分布を確認して決めます。

Tech LeadをEM候補として検索してよいですか?

候補にはできます。ただし技術リード経験だけでなく、採用、評価、育成、1on1、チーム運営など人と組織への責任をどこまで持ったかを確認します。

技術寄りEMが少ない場合はどう広げますか?

FindyやOffersなどを補完し、Tech Lead、Lead Engineer、Architectなどから広げます。技術力だけでなく、ピープルマネジメントや組織成果への責任も確認します。

媒体料金はどう比較すべきですか?

料金・契約条件・スカウト仕様は変動するため、最新公式情報や見積りを確認します。媒体費に加え、技術・組織レビュー、個別文面、返信対応に使う社内工数も含めて比較します。

更新日・参照元

更新日:2026年9月18日。料金、契約条件、候補者数、機能、スカウト仕様は変更される可能性があります。利用前・公開前に各社の最新公式情報をご確認ください。