スタートアップの採用媒体は「知名度」ではなく役割で選ぶ

スタートアップでは、会社名だけで応募を集めるのが難しい一方、事業・ミッション・チーム・働き方など、大企業とは違う魅力を伝えやすい側面があります。そのため媒体選びでは、掲載求人数や会員数だけでなく、候補者へ何を伝えられるか、どの層へ直接アプローチできるか、採用担当者が継続運用できるかを見る必要があります。

Wantedlyは会社のストーリーやカルチャーを伝えながら若手候補者へ接点を作る用途、GreenはIT/Web業界の経験者採用、YOUTRUST TALENTはつながり・転職意向を活用した潜在層へのアプローチ、OpenWorkリクルーティングは社員口コミを読む候補者との接点と新卒・中途両方のスカウトで比較しやすいです。

万能な一媒体を探すより、「企業理解」「母集団形成」「直接スカウト」「採用単価」のどれを優先するかを決めて組み合わせる方が実務的です。

比較表|候補者層・スカウト・料金モデル

比較軸WantedlyGreenYOUTRUST TALENTOpenWorkリクルーティング
主な特徴ミッション・カルチャー・ストーリーを伝える採用広報+スカウトIT/Web業界の経験者採用に強い求人・スカウト媒体つながり・転職意向を活用するキャリアSNS型採用社員口コミプラットフォームのユーザーへ求人・スカウト
候補者イメージ20〜30代を中心とする若手、事業・カルチャーへの共感を重視する層IT/Web業界の即戦力・経験者エンジニア、PM、デザイン、事業開発、営業、マーケ、コーポレート等企業口コミ・働きがい情報を比較する中途・新卒候補者
直接スカウトあり。プロフィール検索・直接メッセージ、AIエージェント機能も案内求人掲載と候補者検索・スカウトを組み合わせる有料プランで友達の友達まで検索・意向閲覧・スカウト中途・新卒のダイレクトスカウトに対応
採用広報会社ページ・ストーリーで強い求人情報中心。IT/Web候補者との接点を作りやすいプロフィール・つながり・SNS文脈で企業接点を作るOpenWork上の会社情報・社員口コミとの並走が特徴
料金モデル月額固定費型、成功報酬なし。具体価格は資料確認初期設定費+職種別の成功報酬複数の有料プラン、成功報酬なし。具体価格は問い合わせ基本利用料+採用成功報酬。ジョブ掲載のみプランもあり

料金だけなら成功報酬なしの媒体が分かりやすく見えますが、候補者層・求人訴求・採用担当者の運用時間まで含めて比較する必要があります。

Wantedly|知名度が低くても事業・カルチャーを伝えやすい

Wantedlyは求人条件だけでなく、会社のミッション、チーム、働く人、プロジェクトなどをストーリーとして発信し、候補者へ企業の文脈を伝えやすいサービスです。スタートアップの知名度がまだ高くなくても、「なぜこの事業をやるのか」「どんな人と働くのか」を採用コンテンツとして届けられます。

公式情報では20〜30代の若手ユーザーが多いこと、会社ページ・募集・ストーリー、ダイレクトスカウトを組み合わせられることを案内しています。スカウトではプロフィールのスキル・経歴・今後の関心等を見ながら候補者へ直接メッセージを送れます。

料金は月額固定費型で成功報酬はありません。採用人数が増えても成功報酬が積み上がらない一方、候補者に読まれる会社ページやストーリーを継続的に作る運用工数は必要です。

Green|IT/Webの経験者採用で候補者層を絞りやすい

GreenはIT/Web業界の経験者採用を強みとする求人媒体です。公式情報では成長企業・IT/Web業界の即戦力人材とのマッチングを訴求し、求人掲載と候補者検索・スカウトを組み合わせて採用できます。

エンジニア、デザイナー、プロダクト・Web系職種など、IT/Web経験者を採りたいスタートアップでは、候補者層が分かりやすいことが利点です。複数の求人を掲載しながら、必要な職種へ直接アプローチする運用ができます。

料金は初期設定費と採用成功時の成功報酬を組み合わせる体系で、成功報酬額は職種カテゴリで決まります。公式ヘルプではエンジニアカテゴリの成功報酬例として120万円+税が示されています。採用人数が増えるほど成功報酬総額も増えるため、年間採用計画で試算してください。

YOUTRUST TALENT|潜在層・ネットワーク型採用と相性が良い

YOUTRUST TALENTはキャリアSNSのネットワークを活用する採用サービスです。公式情報では、エンジニア、PM・企画、デザイナー、事業開発、営業、マーケティング、コーポレートなど幅広い職種の候補者へアプローチできると案内しています。

有料プランでは「友達の友達」まで候補者を検索し、転職・副業意向を確認しながらスカウトできます。今すぐ転職サイトで求人を探していない潜在層へ、つながり・プロフィールを踏まえて接点を作りたいスタートアップに向きます。

料金は複数の有料プランがあり、成功報酬なしと案内されています。具体的な有料プラン・価格は問い合わせが必要です。候補者との関係性を重視するため、一斉送信より個別性のあるアプローチを設計してください。

OpenWorkリクルーティング|口コミを確認する候補者との接点を作る

OpenWorkリクルーティングは、社員・元社員のクチコミ情報を持つOpenWorkのユーザーへ求人掲載・ダイレクトスカウトを行う採用サービスです。候補者が会社の評判・働きがい・組織の実態を調べながら転職先を選ぶ場で接点を持てます。

公式情報では中途・新卒の両方のスカウトに対応し、同じ契約で両方を利用できるプランも案内しています。スタートアップ側はスカウト文だけでなく、候補者がOpenWork上で目にする企業情報との整合性も意識する必要があります。

料金は基本利用料+採用成功報酬です。現行料金ページでは6か月・12か月のLight、Standard、Premiumがあり、利用料と採用時の固定成功報酬が示されています。求人掲載のみでスカウトを使わないプランもあります。

スタートアップは採用フェーズで媒体を使い分ける

創業初期で知名度が低く、事業・メンバー・カルチャーを丁寧に伝える必要がある企業ではWantedlyの会社ページ・ストーリーが使いやすいです。エンジニア等のIT/Web経験者を急いで採りたい場合はGreenの候補者層を確認します。

候補者がまだ転職顕在層になっていない場合や、ネットワーク型の接点を作りたい場合はYOUTRUST TALENTが比較候補になります。候補者が入社前に社員口コミ・働き方の実態を重視する場合はOpenWorkリクルーティングとの接点が有効です。

採用フェーズが変われば適切な媒体も変わります。初期は1〜2媒体へ集中し、候補者数・返信・応募・面談・採用を計測してから追加チャネルを判断してください。

料金比較は「1人採用した時の総額」で見る

WantedlyとYOUTRUST TALENTは成功報酬なしの料金体系を案内しているため、複数人を採用できると1人あたりの媒体費が下がる可能性があります。一方、契約費を払っても採用できなければ固定費は残ります。

Greenは初期設定費と職種別成功報酬、OpenWorkリクルーティングは基本利用料と成功報酬の組み合わせです。採用数が少ない場合と多い場合で総コストの見え方が変わります。

媒体費だけでなく、求人作成、スカウト検索、文面作成、候補者対応へかかる社内人件費も含め、「採用1名あたりの総コスト」と「採用担当者の週次工数」を並べて比較してください。

複数媒体を使う場合は役割を重複させない

4サービスをすべて同じ求人・同じ文面で運用すると、採用担当者の負荷が増え、どの媒体が成果に寄与したか分かりにくくなります。媒体ごとに役割を決めることが重要です。

例えば、Wantedlyは会社理解・若手層、GreenはIT/Web経験者、YOUTRUSTは潜在層の個別アプローチ、OpenWorkは企業口コミを見ながら転職判断する層というように、候補者の接点を分けます。

同一候補者への重複スカウトを避けるため、ATSまたは候補者管理シートで媒体・送信日・返信・選考状況を一元化してください。

スタートアップ採用で失敗しやすい選び方

掲載すれば応募が来る前提:知名度が低い段階では、求人掲載だけでなくスカウト・採用広報・社員発信が必要になる場合があります。

安い媒体だけを選ぶ:候補者層が求人に合わなければ、月額が低くても採用工数・採用期間が増えます。

媒体ごとに別の採用要件を使う:ターゲット・MUST条件・候補者への訴求を共通化しないと、媒体間の比較ができません。

送信数だけを見る:返信、面談、選考通過、採用まで媒体別に追い、採用に近い指標で改善してください。

向く企業・向かないケース

Wantedlyが向く企業:事業・ミッション・カルチャーを発信し、若手候補者へ企業理解から接点を作りたいスタートアップです。採用広報を継続できない場合は運用負荷を確認してください。

Greenが向く企業:IT/Web業界の経験者・即戦力を採用したい企業です。採用人数が多い場合は職種別成功報酬を含む総コストを試算してください。

YOUTRUST TALENTが向く企業:つながり・転職意向を踏まえ、エンジニアからビジネス職まで潜在層へ個別アプローチしたい企業です。一斉送信中心の運用には向きにくい場合があります。

OpenWorkリクルーティングが向く企業:中途・新卒の候補者へダイレクトスカウトし、口コミを確認する候補者との接点を作りたい企業です。基本利用料と成功報酬の両方を予算化してください。

選び方|6つの確認ポイント

  1. 採用職種:IT/Web中心か、ビジネス職・コーポレートまで含むかを整理します。
  2. 候補者の転職意向:顕在層だけか、潜在層へも接点を作るか決めます。
  3. 採用広報:会社のストーリー・口コミ・社員情報をどこまで見せるか考えます。
  4. スカウト工数:検索・文面・返信対応を毎週どれだけ運用できるか測ります。
  5. 料金モデル:固定費、成功報酬、採用人数を年間計画で試算します。
  6. 計測:送信→返信→面談→選考→採用を媒体別に追います。

スタートアップでは採用人数が少なくても1名の重要度が高いため、単純な媒体費より「採りたい人へ届くか」「継続運用できるか」を優先して選んでください。

スタートアップの採用で残る運用工数を外部化するAIスカウトくん

スタートアップの採用では、Wantedly・Green・YOUTRUST TALENT・OpenWorkリクルーティングなどから媒体を絞り込んだあと、企業の魅力を伝える文面づくりや、候補者層に合わせた検索・送信の運用という実務が待っています。

スタートアップの採用に取り組む担当者にとって、検索から返信までの運用をどう分担するかが論点になります。

AIスカウトくん(TechSuite株式会社)は、生成AIと採用のプロを組み合わせたスカウト運用代行サービスです。候補者検索・選定から、一人ひとりに合わせたスカウト文面の作成、送信、返信対応、改善までを一貫して担い、求人ごとにコンサルタントがAIをチューニングします。運用の実務を外部化することで、採用担当者の工数や負荷を抑えながらスカウト運用を続けやすくなります。

料金は、月額5万円から利用できるプランと、利用実績に応じた通数課金プランがあります。媒体そのものの契約・利用料金は代行費に含まれません。ログインやツールの導入は不要で、契約から1週間程度で運用を開始できます。

よくある質問

スタートアップはどの採用媒体から始めればよいですか?

一律には決められません。若手・カルチャー訴求ならWantedly、IT/Web経験者ならGreen、潜在層・ネットワーク型採用ならYOUTRUST TALENT、口コミを確認する中途・新卒候補者との接点ならOpenWorkリクルーティングを比較しやすいです。

成功報酬がない媒体はありますか?

WantedlyとYOUTRUST TALENTは成功報酬なしの料金体系を公式に案内しています。具体的な月額・有料プランは最新の公式情報で確認してください。

Greenの成功報酬はいくらですか?

成功報酬は職種カテゴリで決まります。公式ヘルプではエンジニアカテゴリの例として120万円+税が示されています。初期設定費もあるため見積時に確認してください。

OpenWorkリクルーティングは新卒にも使えますか?

はい。公式情報では中途・新卒の両方のダイレクトスカウトに対応し、同一契約で両方を使える料金体系も案内されています。

複数媒体を同時に使うべきですか?

最初から増やしすぎるより、媒体ごとに役割を決め、送信・返信・面談・採用を計測してから追加する方が運用しやすいです。

更新日・出典

更新日:2026年9月18日。機能・料金・契約条件は変更される場合があります。公開・契約前にWantedly公式サイト、Green公式ヘルプ、YOUTRUST TALENT公式サイト、OpenWorkリクルーティング公式料金ページで最新情報をご確認ください。