商談前に固定する比較条件

質問を始める前に、自社側の前提を揃えます。

少なくとも、対象求人、採用人数、利用予定媒体、月間想定送付数、委託したい業務、希望開始時期、返信後の社内対応範囲を整理します。

同じ会社でも、1求人・1媒体・月100通と、10求人・5媒体・月1,000通では必要な工数も見積もりも変わります。

比較条件が違う見積もりを並べると、月額が安いか高いかを正しく判断できません。

対応業務範囲で聞く4問

質問1|採用要件・ターゲット整理はどこまで支援しますか?

確認したいのは、求人票を受け取ってそのまま運用するのか、採用背景、MUST・WANT・NG、条件緩和の範囲まで整理するのかです。

「要件定義対応」と書かれていても、ヒアリング1回だけなのか、候補者選定結果を見ながら更新するのかで支援内容は変わります。

確認する根拠:サービス範囲、キックオフ資料、運用設計例。

質問2|候補者検索・選定・文面・送信のうち、どこまで基本料金に含まれますか?

「スカウト代行」という名称だけでは支援範囲は分かりません。

候補者リストは企業側が用意するのか、代行会社が検索するのか、個別文面を作るのか、送信操作まで行うのかを工程別に確認します。

確認する根拠:見積書、業務範囲表、契約書。

質問3|返信対応・日程調整はどこまで対応しますか?

返信一次対応、面談打診、日程調整、ATS登録などの範囲を確認します。

候補者から求人条件や選考について質問が来た場合、代行会社が回答するのか、企業へエスカレーションするのかも聞きます。

確認する根拠:返信対応フロー、RACI、契約範囲。

質問4|運用開始後に業務範囲を変更できますか?

最初は検索・文面だけを依頼し、後から送信・返信まで広げるケースもあります。

追加料金、変更単位、契約変更のタイミングを確認します。

確認する根拠:料金表、変更条件、見積条件。

対応媒体・アカウント運用で聞く3問

質問5|自社が利用する媒体で、具体的にどの工程まで支援できますか?

「30媒体対応」など媒体名の一覧だけでなく、自社が使う媒体ごとに検索、候補者選定、文面、送信、返信のどこまで対応できるかを確認します。

媒体によって第三者が行える操作は異なるため、媒体名だけで判断しません。

確認する根拠:媒体別運用表、媒体側の公式条件、実際の契約方式。

質問6|媒体へログインするのは誰で、どのアカウントを使いますか?

企業の共通IDを共有するのか、追加ユーザーを発行するのか、委託先用アカウントや媒体承認が必要なのかを確認します。

「他社でもこの方法でやっています」という説明だけではなく、自社の契約でその運用が可能かを確認します。

確認する根拠:媒体ヘルプ、契約条件、媒体承認記録、アカウント設計。

質問7|媒体内AI・媒体公式RPO・外部AI/RPAをどう区別していますか?

媒体自身が候補者推薦、文面生成、送信支援やRPOを提供している場合があります。

それと第三者のスカウト代行、ChatGPTなどの外部AI、ブラウザ自動化やRPAは別です。

この違いを説明できるかを見ると、媒体ルールをどこまで理解しているか判断しやすくなります。

確認する根拠:媒体別運用方針、規約確認プロセス。

候補者選定で聞く3問

質問8|候補者選定基準はどのように作りますか?

MUST・WANT・NG、要確認候補、判定根拠をどのように定義するかを確認します。

求人票の条件だけで選ぶのか、現場ヒアリングを行うのかも聞きます。

確認する根拠:選定条件サンプル、運用設計書。

質問9|担当者ごとの判定ブレをどう防ぎますか?

同じ候補者情報に対して担当者ごとに合否が変わると、運用品質が安定しません。

判断ルールを文章化するのか、レビューを行うのか、企業側の差し戻しをどう学習・更新するのかを確認します。

確認する根拠:QAフロー、判定ルール、改善ログ。

質問10|情報が足りない候補者や例外候補をどう扱いますか?

経歴に必要情報が明記されていない場合、すぐ不合格にするのか、「要確認」として企業へ共有するのかを聞きます。

難職種では、明記不足だけで候補者を落としすぎない設計が重要です。

確認する根拠:要確認候補の運用ルール、判断例。

スカウト文面で聞く2問

質問11|候補者ごとの個別化は、何を根拠に行いますか?

候補者プロフィールに明記された事実を使うのか、AIで志向や感情を推測しているのかを確認します。

「共感しました」「挑戦を大切にされている」といった表現に根拠があるかを見ると、個別化の品質を判断しやすくなります。

確認する根拠:匿名化・架空の文面例、文面作成ルール。

質問12|候補者情報が少ない場合はどう文面を作りますか?

情報が少ない候補者へ無理に個別文を作ると、AI臭い文章や誤った推測が増える可能性があります。

個別化を止め、求人の役割や魅力を中心にするルールがあるかを確認します。

確認する根拠:情報量別の文面方針、QAルール。

KPI・改善体制で聞く2問

質問13|どのKPIを、どの単位・頻度で確認しますか?

送付数だけでなく、返信、面談、応募、選考、採用などを求人別・媒体別に見られるか確認します。

媒体によって取得できる指標は異なるため、「すべて同じKPI」と説明する会社より、媒体差を説明できる方が実運用に近くなります。

確認する根拠:レポートサンプル、定例資料。

質問14|数値が悪いとき、具体的に何を変えますか?

「改善します」だけではなく、送付不足なら検索条件、返信不足なら候補者選定・求人訴求・文面、面談後なら求人・選考など、KPIとアクションがつながっているかを確認します。

確認する根拠:改善事例、変更ログ、ABテストや条件変更の記録。

料金・契約で聞く2問

質問15|見積金額に含まれる業務と、追加料金になる項目は何ですか?

初期費用、媒体追加、求人追加、送付通数、個別文面、返信、日程調整、レポート、定例、コンサルティングなどを分けて確認します。

媒体利用料が代行費に含まれるかも確認します。

確認する根拠:見積書、料金表、契約書。

質問16|最低契約期間・解約・業務量変更の条件はどうなっていますか?

月額が安くても最低6ヶ月契約なら総額は大きくなります。

送付通数や求人が増減した場合の料金変更、途中解約、更新条件も確認します。

確認する根拠:契約条件、申込書、約款。

AI・情報管理で聞く2問

質問17|AIをどの工程で使い、何の情報を入力しますか?

「AI活用」という説明だけでは不十分です。

求人情報、候補者情報、文面、KPIのうち何をAIへ入力するか、媒体内AIか外部AIか、どのサービス・契約環境を使うかを確認します。

候補者情報を外部AIへ入力する場合は、媒体規約、個人情報、AIサービスのデータ利用条件をどう確認しているかも聞きます。

確認する根拠:AI利用方針、セキュリティ資料、媒体別ルール。

質問18|候補者情報の保存・権限・再委託をどう管理しますか?

候補者情報をどこに保存するか、誰がアクセスできるか、契約終了後にどう削除するか、再委託先があるかを確認します。

担当者の退職・異動時の権限削除やログ管理も重要です。

確認する根拠:情報セキュリティ資料、再委託条件、権限管理ルール。

実績・担当体制で聞く2問

質問19|自社と近い求人・媒体で、どのような実績がありますか?

「返信率7倍」「工数90%削減」などの数値だけでは比較できません。

どの職種、媒体、期間、送付量、施策で出た成果かを確認します。

自社と条件が近い事例かを見ることが重要です。

確認する根拠:公式導入事例、対象期間、施策内容、母数。

質問20|営業担当と実務担当は誰で、担当変更時にどう引き継ぎますか?

商談した担当者と、実際に候補者を検索・選定・文面作成する担当者が同じとは限りません。

実務担当の人数、求人理解の方法、レビュー担当、担当変更時の正本・改善ログの引き継ぎ方法を確認します。

確認する根拠:運用体制図、担当範囲、引き継ぎルール。

20問の回答を比較表へ落とす方法

商談後は、各質問を行、候補会社を列にして比較します。

回答を「○・×」だけにせず、少なくとも次の列を持つと実務で使いやすくなります。

・回答要約

・基本料金に含む/オプション/対象外

・回答の根拠

・自社の対象媒体で利用可能か

・確認待ち事項

・リスク・補足

特に媒体・AI・情報管理は、「営業担当が可能と言った」だけで確定にせず、契約や媒体側の条件まで確認できたかを分けて記録します。

見積条件を揃えて比較する

料金比較では、各社へ同じ条件で見積もりを依頼します。

対象求人数、媒体数、月間送付数、候補者選定の有無、個別文面の有無、返信・日程調整、レポート、定例頻度、契約期間を揃えます。

条件が違うまま月額だけを比べると、実際には「送信だけ」と「候補者選定から改善まで」を比較している可能性があります。

商談で注意したいレッドフラッグ

どの媒体でも同じ方法で自動化できると言う

媒体ごとに第三者委託、アカウント、AI・RPAの条件は異なります。

具体的な媒体名を挙げても確認方法を説明できない場合は、現行条件を再確認します。

候補者情報のAI利用を説明できない

「AIで候補者を自動選定します」と説明する一方、どのAIへ何を入力するか、候補者データをどう扱うか答えられない場合は注意が必要です。

実績数値の条件が分からない

返信率・採用数・工数削減の数字について、対象期間、母数、職種、媒体、施策を確認できない場合、他社との比較材料として使いにくくなります。

見積範囲が曖昧

「運用代行一式」とだけ書かれ、候補者検索、文面、送信、返信、追加求人・媒体の費用が分からない場合は、工程別に確認します。

改善の説明が抽象的

「PDCAを回します」「毎月改善します」だけで、何のKPIを見て何を変えるか説明できない場合は、実際の改善例を確認します。

AIスカウトくんとの商談で確認できること

AIスカウトくんは、TechSuite株式会社が提供する、生成AIと採用のプロを組み合わせたスカウト代行サービスです。

候補者選定、スカウト文の作成、返信対応、運用改善までを支援し、中途、新卒、人材紹介会社のスカウト運用に対応しています。

料金は月額5万円からのプランと利用実績に応じた通数課金プランがあり、実際の料金は業務範囲、オプション、媒体によって異なります。

比較する場合は、AIスカウトくんだけ別の基準で評価せず、本記事の20問をそのまま使い、対応媒体、実際の操作方法、候補者選定、AI利用、情報管理、料金、担当体制まで確認することが重要です。

よくある質問

商談では何社くらい比較すべきですか?

一律の正解はありません。社数より、同じ条件・同じ質問で比較できているかが重要です。候補を増やしすぎると商談・比較工数も増えるため、自社の要件に合う会社へ絞って比較します。

料金を最初に聞くべきですか?

料金は重要ですが、先に業務範囲を揃えないと比較できません。候補者選定、文面、送信、返信、改善のどこまで含むかを確認してから同条件で見積もりを比較します。

「対応媒体」はどう確認すればよいですか?

媒体名だけでなく、検索、候補者選定、文面、送信、返信のどこまで支援できるか、誰がどのアカウントを使うか、媒体承認や追加ユーザーが必要かを確認します。

AIを使う会社は何を確認すべきですか?

AIを使う工程、入力するデータ、利用するAI環境、人の確認工程、候補者情報の扱い、媒体規約との整合を確認します。媒体内AIと外部AI・RPAも分けて聞きます。

実績は返信率を見ればよいですか?

返信率だけでは不十分です。職種、媒体、期間、送付量、施策、面談・選考・採用までの結果を確認し、自社と条件が近いかを見ます。

AIスカウトくんに関するよくある質問

スカウト代行とRPOの違いは?

違いは支援範囲です。AIスカウトくんはスカウト運用を中心に支援し、TechSuiteでは採用活動全体を支援するRPOサービスの「AI RPOパートナー」も提供しています。

候補者検索から送信まで、すべて任せられる?

はい。AIスカウトくんでは、候補者検索・選定からスカウト文の作成、送信まで対応できます。ただし、プランによっては検索条件の作成や定期的な振り返り・改善支援を含まない場合があります。

スカウト媒体の利用料金は代行費に含まれる?

いいえ。AIスカウトくんの代行費とは別に、利用するスカウト媒体の契約・利用料金が必要です。

新卒採用と中途採用の両方で使える?

はい。AIスカウトくんは新卒採用・中途採用の両方に対応しています。人材紹介会社の候補者スカウト運用にも対応できます。ただし、媒体の利用規約により第三者による代行が認められていない媒体では対応できません。

どのスカウト媒体でも代行できる?

はい。ビズリーチやOpenWorkリクルーティングなど、基本的に各種スカウト媒体で代行できます。ただし、媒体の利用規約により第三者による代行が認められていない媒体では対応できません。利用予定の媒体について、事前に対応可否を確認します。

まとめ|「できますか?」ではなく「どうやって、何を根拠にできますか?」まで聞く

スカウト代行会社との商談では、対応業務、媒体、候補者選定、文面、KPI、料金、AI・情報管理、実績・体制を同じ20問で確認すると比較しやすくなります。

重要なのは、営業担当者から「対応できます」という回答をもらうことではありません。

誰が、どのアカウントで、どの工程を行うのか。候補者情報をどう扱うのか。何が基本料金に含まれるのか。実績数値はどの条件で出たのか。そして、その説明を何で確認できるのかまで記録します。

C13-001のような比較軸で候補会社を絞り、本記事の20問で商談・見積条件を揃えると、サービス名や営業資料の印象だけに依存せず選びやすくなります。