スカウト代行の主な料金体系
月額固定型
毎月一定額を支払い、決められた業務範囲や稼働量の中で運用を任せる料金体系です。
候補者検索、スカウト文面、送信、返信対応、レポート、定例ミーティングなど、複数工程をまとめて依頼するサービスで採用されやすい形です。
予算を読みやすい一方、送付数が少ない月でも一定の費用が発生します。月額だけでなく、求人数、媒体数、送付通数、稼働時間、定例回数、改善提案の範囲を確認しましょう。
従量課金型
送信通数や作業件数など、実際の利用量に応じて料金が決まる方式です。
スカウト送信を中心に外部化したい場合は、固定月額より使いやすいことがあります。一方、候補者選定の精度改善や求人訴求の見直しなど、送付以外の支援がどこまで含まれるかはサービスごとに異なります。
「1通あたりの料金」が安くても、候補者検索、個別文面、レポート、初期設計が別料金なら、総額は変わります。
成果報酬型
面談設定、応募、採用決定など、あらかじめ決めた成果が発生したときに費用を支払う方式です。
固定費を抑えやすい反面、何を成果とするかによって費用の意味が大きく変わります。面談設定が成果地点なら採用決定は保証されません。採用決定を成果地点にする場合は、1名あたりの単価が高くなることもあります。
成果報酬型を比較するときは、成果地点、重複候補者の扱い、返金・保証条件、採用後の追加費用まで確認しましょう。
固定費+従量・成果報酬の複合型
初期設計や専任チームの固定費に加え、送信数や採用成果に応じて追加費用が発生する料金設計もあります。
固定費だけ、成果報酬だけを見ると実際の総額を誤認しやすいため、想定採用人数・送付数を置いて総額を試算することが重要です。
2026年8月時点の公開価格例
実際の公開料金を見ると、サービス範囲によって価格差が大きいことがわかります。
キャリアマートは、スカウト配信代行を1通100円〜と公開しています。これは送信設定・配信を中心とした従量型の例です。同社は新卒採用アウトソーシングを月額20万円〜、中途採用アウトソーシングを月額25万円〜とも公表しており、支援範囲が広がると料金体系も変わります。
まるごとスカウトは、スカウト専任チームによる支援を月額25万円(税別)、初期費用10万円(税別)と公開しています。媒体費は別途で、最低期間は1ヶ月です。
PRO SCOUT新卒は、フルサポートプランを月額10万円〜、媒体費別途と公開しています。スカウト文面、候補者選定、送信、日程調整、ATS登録、レポートなどを支援範囲として掲載しています。
AIスカウトくんは、月額5万円からのプランに加え、利用実績に応じた通数課金プランを提供しています。実際の料金は業務範囲、オプション、対象媒体などによって異なります。
このように、公開価格だけでも「1通単位」「月額5万円〜」「月額10万円〜」「月額25万円」と幅があります。安いサービスと高いサービスが同じ業務を提供しているわけではないため、価格だけを横並びにして順位付けするのは適切ではありません。
料金相場を見るときに分けるべき3つの支援レベル
送信作業中心
すでに検索条件や文面が決まっており、候補者へのスカウト配信を安定させたいケースです。
この場合は、1通あたりの従量課金や、比較的小さな月額プランが候補になります。確認すべきなのは、候補者選定を誰が行うか、個別文面に対応するか、媒体規約上どの方法で送信するかです。
検索・選定・文面まで含む運用代行
求人要件を検索条件へ落とし込み、候補者を選定し、文面を作成して送信するところまで外部へ任せるケースです。
単純な送信作業より担当者の判断や職種理解が必要になります。媒体数、求人数、採用難易度、個別文面の有無で工数が変わるため、月額固定型が使われることがあります。
戦略・返信・KPI改善まで含む包括支援
媒体選定、ターゲット設計、候補者検索、文面、送信、返信対応、日程調整、レポート、改善提案までを一体で支援するケースです。
専任担当や定例ミーティング、職種・市場理解が必要になり、料金は高くなりやすい一方、企業側で行う作業を大きく減らせる可能性があります。
費用を左右する主な要因
月間のスカウト送付数
送付数が多ければ、候補者検索・選定・文面・送信に必要な工数も増えます。従量型では直接料金に反映され、固定型でも稼働時間やプラン選定に影響します。
求人数・職種数
求人が増えると、採用要件、検索条件、文面、KPIを求人ごとに設計する必要があります。1求人を大量送信するケースと、10求人を少量ずつ運用するケースでは、同じ総送付数でも必要な設計工数が異なります。
利用する媒体数
媒体ごとに検索項目、候補者属性、スカウト種類、運用ルールが異なります。複数媒体を利用する場合は、媒体ごとの条件・文面・KPI管理が必要になります。
候補者選定の難易度
エンジニア、ハイクラス、専門職など、職務経歴の読み込みや専門知識が必要な求人は、単純な条件一致だけでは選定しにくくなります。担当者の専門性や確認時間が料金へ反映されることがあります。
文面の個別化
共通テンプレートを送るのか、候補者ごとに経験を確認して個別文面を作るのかで工数は大きく変わります。
候補者情報を生成AIへ入力できるかどうかは媒体規約や情報管理条件によって異なるため、AIによる個別化を前提に見積もらず、実際の運用方法まで確認しましょう。
返信対応・日程調整
スカウト送信後の返信対応、面談打診、日程調整、ATS登録などを含む場合は、運用範囲が広がります。誰がどこまで候補者対応を行うかを見積もり時に明確にします。
分析・改善・定例ミーティング
週次や月次で数値を分析し、検索条件や文面を改善する場合は、単純な作業代行よりもコンサルティング要素が増えます。
レポートを作成するだけなのか、改善案を出し次回運用へ反映するのかで価値も費用も異なります。
初期費用が発生するケース
サービスによっては、採用要件整理、媒体設定、検索条件作成、求人・文面作成、レポート設計、運用フロー構築などを初期費用として設定しています。
一方、初期費用を取らず、月額費用の中に初期設計を含めるサービスもあります。
したがって、初期費用の有無だけで安い・高いを判断するのではなく、最初の1〜3ヶ月で必要な総額と支援範囲を比較することが重要です。
媒体費とスカウト代行費は分けて確認する
スカウト代行を利用する場合でも、スカウト媒体の契約費や追加通数費が別途必要になることがあります。
見積もりでは、少なくとも「媒体利用料」「スカウト代行費」「初期費用」「オプション費」「成果報酬」の5つを分けて確認すると比較しやすくなります。
特に月額プランだけを比較していると、媒体費が含まれているサービスと含まれていないサービスを同じ条件で比べてしまう可能性があります。
スカウト代行の見積もりで確認すべきポイント
何通送れるかではなく、何が含まれるか
「月500通」「月1,000通」だけを見ても、候補者選定や文面作成を誰が行うかで必要工数は変わります。
候補者リストは企業側が用意するのか、代行会社が検索するのか、文面は共通なのか個別なのかを確認しましょう。
最低契約期間
1ヶ月から利用できるサービスもあれば、3ヶ月、6ヶ月などの最低契約期間が設定されるサービスもあります。
月額が安くても長期契約が前提であれば総額は大きくなるため、月額と契約期間をセットで確認します。
追加求人・追加媒体の料金
求人や媒体を増やしたときに追加料金が発生するか確認します。求人・媒体無制限のサービスもありますが、稼働時間や送付量に上限がある場合は、実質的な対応量も確認が必要です。
返信対応や改善提案の範囲
スカウト配信後の返信、面談調整、ATS登録、週次レポート、定例、改善提案が含まれるか確認します。
「運用代行」と書かれていても、送付後の改善は別サービスになっている場合があります。
料金だけでスカウト代行会社を選ばない方がよい理由
スカウト代行の成果は、送付数だけでは決まりません。候補者の選定精度、求人の競争力、文面、返信後の候補者体験、選考プロセスなど複数の要素が影響します。
そのため、1通あたりの価格や月額だけを最小化すると、検索条件の改善や候補者個別化、KPI分析が十分に行われず、結果として採用単価が高くなる可能性もあります。
比較するときは、料金に加えて、対応業務範囲、対応媒体、候補者選定の方法、文面品質、改善体制、担当者の専門性、セキュリティまで確認しましょう。
AIスカウトくんの料金体系
AIスカウトくんは、月額5万円から利用できるプランに加え、利用実績に応じた通数課金プランがあります。
候補者選定、スカウト文の作成、返信対応、運用改善までを支援対象としており、実際の料金は業務範囲、オプション、対象媒体によって変わります。
この月額5万円という金額は、スカウト代行市場全体の相場を示すものではありません。AIスカウトくんという個別サービスの開始価格として扱い、他社と比較するときは同じ支援範囲に揃えて見る必要があります。
よくある質問
スカウト代行の月額相場はいくらですか?
2026年に公開された複数のスカウト代行事業者の記事では、月額固定型について10万〜70万円程度の範囲で目安が示されています。ただし、送信だけか、戦略・選定・文面・返信・改善まで含むかで料金は大きく異なります。単一の平均額としてではなく、支援範囲別の目安として見るのが安全です。
1通あたりの料金で依頼できるサービスはありますか?
あります。2026年8月時点で、キャリアマートはスカウト配信代行を1通100円〜と公開しています。一方、候補者選定や個別文面、改善提案を含むサービスは月額型で提供されることがあります。
初期費用は必ずかかりますか?
必ずではありません。初期費用を別途設定するサービスもあれば、月額料金に初期設計を含めるサービスもあります。初期費用だけでなく、契約期間全体の総額で比較しましょう。
媒体費は代行料金に含まれますか?
サービスによります。媒体費別途と明記するサービスもあります。媒体利用料、追加通数、代行費、初期費用、オプション費を分けて見積もりを確認することが重要です。
安いスカウト代行でも問題ありませんか?
必要な業務が送信作業だけであれば、低価格な従量型が合理的な場合もあります。一方、候補者選定や文面、改善に課題がある企業が送信だけを外注しても、ボトルネックが残る可能性があります。価格ではなく、自社の課題と支援範囲が合っているかで判断しましょう。
AIスカウトくんに関するよくある質問
スカウト代行とRPOの違いは?
違いは支援範囲です。AIスカウトくんはスカウト運用を中心に支援し、TechSuiteでは採用活動全体を支援するRPOサービスの「AI RPOパートナー」も提供しています。
候補者検索から送信まで、すべて任せられる?
はい。AIスカウトくんでは、候補者検索・選定からスカウト文の作成、送信まで対応できます。ただし、プランによっては検索条件の作成や定期的な振り返り・改善支援を含まない場合があります。
スカウト媒体の利用料金は代行費に含まれる?
いいえ。AIスカウトくんの代行費とは別に、利用するスカウト媒体の契約・利用料金が必要です。
新卒採用と中途採用の両方で使える?
はい。AIスカウトくんは新卒採用・中途採用の両方に対応しています。人材紹介会社の候補者スカウト運用にも対応できます。ただし、媒体の利用規約により第三者による代行が認められていない媒体では対応できません。
どのスカウト媒体でも代行できる?
はい。ビズリーチやOpenWorkリクルーティングなど、基本的に各種スカウト媒体で代行できます。ただし、媒体の利用規約により第三者による代行が認められていない媒体では対応できません。利用予定の媒体について、事前に対応可否を確認します。
まとめ|スカウト代行の費用は「月額」ではなく支援範囲を揃えて比較する
スカウト代行の料金は、送信だけを依頼するか、候補者検索・選定・文面・返信・改善まで任せるかで大きく変わります。
2026年8月時点の公開情報では、1通単位の従量課金から、月額5万円〜、10万円〜、25万円といった公開プランがあり、事業者が示す月額固定型の相場目安も10万〜70万円程度まで幅があります。
したがって、「相場より安いか」だけで選ぶのではなく、候補者検索、選定、文面、送信、返信、日程調整、KPI改善のうち何が含まれるか、媒体費や初期費用が別か、最低契約期間はどの程度かを同じ条件に揃えて比較しましょう。
