dodaとマイナビ転職の違いを比較
dodaとマイナビ転職はどちらも総合型の中途求人サイトで、営業、企画、管理、IT、技術、サービスなど幅広い職種を扱えます。そのため「どちらも大手なので差がない」と見られがちですが、採用企業が実際に購入する商品と運用の仕方には違いがあります。doda求人情報サービスは5つの求人企画を中心に、DM等のオプション、人材紹介、ダイレクトリクルーティングと組み合わせる設計を取りやすい一方、マイナビ転職は通常企画と中長期企画、スカウト・DM・コンタクトメール、地域版や転職フェアなどを組み合わせやすい構成です。
比較で重要なのは、媒体全体の会員数だけを並べないことです。各社が公表する数字は集計対象や基準日が異なります。dodaの料金ページにある約988万人は2025年6月末時点の累計スカウト会員登録者数でdoda/doda Xの会員DB合算、マイナビ転職の法人向けページにある1,063万人は2026年3月時点でマイナビ転職・マイナビ転職AGENT・マイナビスカウティング・マイナビジョブ20'sを合算した数値です。定義が違うため、「数字が大きい方が自社求人に強い」とは判断せず、実際の採用条件でアプローチ可能な候補者を確認する必要があります。
| 比較軸 | doda求人情報サービス | マイナビ転職 |
|---|---|---|
| 主な候補者層 | 20代後半〜30代前半の若手・中堅層が中心と公式案内。幅広い業界・職種に対応 | 20〜30代がメインと公式案内。35歳以下の新規登録者が多いことも示している |
| 通常掲載 | 4週間、A〜Eの5企画 | 4週間、MT-D〜MT-Sの5企画 |
| 通常企画の基本料金 | 25万円〜150万円(税抜) | 20万円〜120万円(税抜) |
| 長期・複数掲載 | 複数原稿購入のdodaチケットを案内 | MT-CP〜MT-SPの中長期掲載企画を案内 |
| 能動アプローチ | 求人広告のDM等の有料オプション。別サービスとしてdoda ダイレクト | スカウト・DMに加え、レコメンド型のコンタクトメールや「気になる」機能を案内 |
| 地域採用 | 全国の求人に対応。採用条件に応じて担当者がプランを提案 | 全国30拠点、エリア版・都道府県版、転職フェアなど地域採用を明確に訴求 |
| 周辺サービス | 人材紹介、doda ダイレクト等 | マイナビ転職AGENT Booster、転職フェア等 |
| 向く企業 | 幅広い職種で母集団を形成し、必要に応じ人材紹介・ダイレクトも組み合わせたい企業 | 20〜30代採用、地方拠点採用、求人掲載と複数の能動アプローチを組み合わせたい企業 |
候補者層は「若手かどうか」より職種・勤務地・転職意欲で確認する
dodaは若手・中堅を中心に幅広い中途採用へ対応
doda求人情報サービスの公式案内では、登録者は20代後半〜30代前半の若手・中堅層が中心で、幅広い業界・職種に対応するとされています。これは第二新卒だけを狙う媒体でも、ハイクラスだけを狙う媒体でもないことを意味します。営業、管理部門、ITエンジニア、技術職など複数職種を同時に採用する企業にとって、総合型として母集団形成を設計しやすい点が特徴です。
ただし、採用したい人が「30代前半の法人営業」であっても、商材、顧客、勤務地、年収、マネジメント経験まで条件を足すと候補者の存在数は大きく変わります。dodaを選ぶ際は、媒体全体の属性ではなく、自社条件に近い候補者がどの程度いるか、どの求人企画なら競合求人の中で必要な情報を届けられるかを営業担当者に確認するのが実務的です。
マイナビ転職は20〜30代に加えて地域別の接点を作りやすい
マイナビ転職の法人向け公式ページでは、転職意欲の高い20〜30代会員がメインと案内しています。また2025年1月〜2026年1月のサイトデータとして、35歳以下の新規登録者が70%と掲載しています。若手経験者や次のキャリアを考える層へ求人を届けたい企業にとって、候補者像をイメージしやすい情報です。
さらに、マイナビ転職は全国30拠点のサポート、エリア版・都道府県版を打ち出しています。東京本社だけでなく北海道、東北、東海、関西、中国・四国、九州など複数地域で採用する企業は、全国一律の求人原稿だけでなく「地元で働く理由」「UIターンで得られる生活面の利点」「地域拠点の役割」まで訴求を分ける必要があります。地方採用のボトルネックが母集団不足だけでなく情報不足にある場合、地域単位での提案体制を比較軸に入れる価値があります。
掲載料金の違い:最安プランではなく必要な原稿スペックで選ぶ
dodaはA〜Eの5企画、4週間25万円から
dodaの公式料金ページでは、4週間の定価としてAタイプ25万円、Bタイプ40万円、Cタイプ60万円、Dタイプ100万円、Eタイプ150万円を案内しています。上位企画になるほど検索一覧での表示順位や画像サイズ、フリー項目、取材レポート、社員インタビューなど求人情報の表現範囲が広がります。採用難易度が高い求人では、単に露出を増やすだけでなく、候補者が判断するための材料をどれだけ載せる必要があるかで企画を選ぶべきです。
また、dodaは2・3・6原稿をまとめて購入するチケットを公式に案内しています。年間採用計画が固まっており、複数職種や複数拠点で継続掲載する企業は、1回ごとの定価だけでなく年間の原稿本数に置き換えて見積もると比較しやすくなります。
マイナビ転職は通常5企画、4週間20万円から
マイナビ転職の公式料金解説では、通常企画としてMT-D 20万円、MT-C 35万円、MT-B 50万円、MT-A 75万円、MT-S 120万円を案内しています。通常企画は1クール4週間で、表示順位や求人原稿スペック、取材対応などが企画によって異なります。最安のMT-Dにはマイナビによる取材・求人原稿制作が含まれないため、「20万円で同じ求人制作まで受けられる」と考えないことが重要です。
また、通常企画より長く掲載する中長期掲載企画としてMT-CP〜MT-SPも用意されています。採用時期が読みにくい職種や、複数か月にわたって応募を集めたい求人では、短期掲載を何度も繰り返す場合と中長期企画を比較するとよいでしょう。
スカウト・DMの違い:求人掲載に付く機能と別サービスを混同しない
doda求人情報サービスでは、母集団形成を強める手段としてバナー広告やDMサービスなどの有料オプションを案内しています。一方、企業がdodaの人材データベースから候補者を検索し、自らスカウトするダイレクトリクルーティングは「doda ダイレクト」という別サービスです。dodaを検討するときは、求人広告の掲載費だけで十分なのか、DMを付けるのか、ダイレクトリクルーティングまで必要なのかを分けて設計してください。
マイナビ転職では、求人掲載に付帯する機能としてコンタクトメールや「気になる」を案内し、スカウトメールやDMも活用できます。法人向け公式ページでは、ビッグデータを活用したレコメンドエンジンが1日最大20名のスカウト会員を自動推薦するコンタクトメールを紹介しています。候補者検索に多くの時間を割けない企業では、自動推薦を起点に候補者を確認し、人が送付対象を判断する運用も考えられます。
ただし、どちらの媒体でも能動アプローチは「通数を消化すること」が目的ではありません。候補者の経験、転職希望、勤務地、年収、現職の状況を確認し、「なぜ自社から声をかけるのか」を文面に入れる必要があります。媒体から送れるメール数が多くても、候補者精査と返信後の面談対応が追いつかなければ採用体験は悪化します。導入前に1週間あたりの候補者確認可能数とカジュアル面談可能数を決めておくと、必要なスカウト機能を選びやすくなります。
地域採用の違い:全国掲載と地域別の採用設計を分ける
全国の求人を掲載できることと、地域採用に強い運用を作れることは別です。マイナビ転職は2026年時点で全国30拠点を案内し、エリア版・都道府県版、マイナビ転職フェアを活用した地域接点を前面に出しています。地方支店や工場、地域限定営業などを採用する企業は、地域の転職者が気にする通勤、生活、転勤有無、地域でのキャリアパスを原稿に反映できるかを確認するとよいでしょう。
dodaも全国の幅広い職種・地域の求人に対応しており、専任のリクルーティングコンサルタントによる採用プラン提案を案内しています。比較時には「全国対応かどうか」だけでなく、採用する都道府県での候補者属性、同職種の競合求人、原稿制作支援、掲載開始後の改善提案など具体的な支援内容を両社に確認してください。
求人原稿の違い:情報量を増やすより応募判断に必要な情報をそろえる
dodaはA〜Eの企画によって原稿の表現範囲が変わります。E・D・Cでは取材レポートが利用でき、社員インタビューや画像なども企画によって掲載数が異なります。これは上位企画ほど必ず成果が出るという意味ではなく、候補者が応募前に理解すべき情報が多い求人ほど、表現できる情報量を確保する価値が高いということです。
マイナビ転職も企画によって原稿量と取材対応が異なります。とくにMT-Dは取材・原稿制作が含まれないため、社内で求人原稿を作れるかどうかが導入判断に影響します。自社で求人制作のノウハウが乏しい場合は、単価だけでなく、誰がヒアリングし、誰が原稿を書き、どこまで修正してもらえるかを確認してください。
どちらの媒体でも、候補者が知りたいのは抽象的な「成長できる環境」「風通しの良い社風」だけではありません。採用背景、具体的な業務、入社後に任せる範囲、評価、チーム構成、働き方、難しさ、期待する成果を明確にする必要があります。媒体の原稿スペックを使い切るには、社内から事実情報を集める工程を先に設計することが重要です。
dodaが向く企業・向かない可能性があるケース
dodaを優先して比較しやすい企業
- 営業、管理、企画、IT、技術など複数職種で中途採用を行う
- 20代後半〜30代前半を中心に若手・中堅経験者の母集団を広げたい
- 求人広告だけでなく人材紹介やdoda ダイレクトを将来的に組み合わせたい
- 採用難易度に応じてA〜Eの5企画から求人情報量を調整したい
- 年間複数原稿を購入し、職種や時期を分けて継続掲載したい
別媒体も併せて比較したいケース
地域ごとの転職フェアやエリア版を採用施策の中心に置きたい場合は、マイナビ転職の地域支援も比較するとよいでしょう。また、特定職種だけを狙う場合は総合型2媒体だけでなく、ITエンジニア、医療、建設などの専門媒体も含め、自社ターゲットの候補者密度を確認する必要があります。
マイナビ転職が向く企業・向かない可能性があるケース
マイナビ転職を優先して比較しやすい企業
- 20〜30代を中心に若手・中堅の中途採用を進めたい
- 地方拠点や複数地域で採用し、地域別のサポートやフェアも比較したい
- スカウト、DM、コンタクトメール、「気になる」など複数の接点機能を活用したい
- 短期4週間だけでなく中長期掲載企画も比較したい
- 求人掲載後の改善や応募管理も含めて運用体制を整えたい
別媒体も併せて比較したいケース
人材紹介と求人広告を同一の採用ブランドで横断し、さらにデータベース型のダイレクトリクルーティングも組み合わせたい場合は、dodaのサービス群も比較しやすいです。また最安のMT-Dは取材・求人原稿制作が含まれないため、自社で制作できない場合は上位企画や支援範囲を含む見積を確認してください。
選定時に確認したい7つのポイント
- 採用職種:最も採用人数が多い職種と最も採用難易度が高い職種を分け、媒体ごとに候補者が存在するか確認します。
- 年齢・経験:「若手」だけでなく、経験年数、マネジメント有無、業界経験、年収まで条件を具体化します。
- 勤務地:全国募集か地域限定か、UIターン層を狙うか、転勤有無を含めて地域採用の設計を決めます。
- 原稿スペック:候補者へ伝える必要がある情報を洗い出し、それを掲載できる企画を選びます。
- 能動アプローチ:DM、スカウト、自動推薦をどこまで利用し、誰が候補者確認と文面作成を担うか決めます。
- 年間掲載回数:単発料金だけでなく、dodaチケットやマイナビ転職の中長期企画を含めて年間費用を試算します。
- 採用成果:応募数だけでなく、書類通過、面接、内定、入社まで媒体別に追跡し、採用単価と工数を評価します。
dodaとマイナビ転職は併用も可能
採用職種や地域が多い企業では、dodaとマイナビ転職を併用する選択肢もあります。たとえば本社の専門職はdoda、地方拠点の若手営業はマイナビ転職というように役割を分ければ、媒体ごとの強みを検証できます。反対に、同じ求人を同じ内容で同時掲載するだけでは、どの媒体の候補者に何が響いたか分かりにくくなります。
併用する場合は、求人タイトル、訴求、スカウト対象、掲載開始日を媒体ごとに整理し、ATSや共通管理表で応募経路を記録してください。同一候補者が複数媒体から応募することもあるため、重複応募の扱いと連絡担当を決めることも重要です。媒体別に応募数だけを比べず、面接率、内定率、入社率、採用担当の運用時間まで同じ期間で確認すると、次回の予算配分につなげやすくなります。
よくある質問
dodaとマイナビ転職はどちらが若手採用に向いていますか?
どちらも有力候補です。dodaは公式に20代後半〜30代前半が中心、マイナビ転職は20〜30代がメインと案内しています。マイナビ転職は35歳以下の新規登録者が多いデータも公開しています。ただし年齢だけでなく、職種・勤務地・経験・年収でアプローチ可能な候補者を確認して選んでください。
掲載料金が安いのはどちらですか?
2026年9月11日時点の通常企画では、dodaは4週間25万円から、マイナビ転職は4週間20万円からです。ただし最安企画の原稿量や取材、表示順位、標準機能が異なります。必要な仕様をそろえた見積で比較してください。
地方採用ではマイナビ転職の方がよいですか?
一律には言えません。マイナビ転職は全国30拠点、エリア版・都道府県版、転職フェアを明確に案内しているため、地域施策を重視する企業は比較しやすいです。dodaも全国の求人に対応するため、自社地域・職種の候補者状況と支援内容を両社で確認するのが適切です。
企業から候補者へ直接アプローチできますか?
可能です。doda求人情報サービスにはDM等の有料オプションがあり、データベース検索型は別サービスのdoda ダイレクトです。マイナビ転職はスカウト、DM、コンタクトメール、「気になる」など複数の能動アプローチ機能を案内しています。
2媒体を併用する意味はありますか?
あります。職種、地域、採用難易度で媒体の役割を分ければ母集団を補完できます。併用時は同じ求人の重複掲載だけで終わらせず、媒体別にターゲットや訴求を変え、応募から入社まで共通指標で効果を測定してください。
更新日・参照元
最終更新:2026年9月11日。料金、企画、会員データ、拠点数、スカウト・DM等の仕様は変更される場合があります。導入判断では必ず各社の最新公式情報をご確認ください。
