新卒ダイレクトリクルーティングとは
新卒ダイレクトリクルーティングは、学生からの応募を待つだけでなく、企業側が登録学生のプロフィールを確認してオファー・スカウトを送る採用手法です。「逆求人型」と呼ばれることもありますが、サービスごとに検索できる情報、接点を持てる時期、料金、オファー上限、支援範囲は異なります。
総合型では幅広い大学・文理の学生へ接点を作りやすく、理系特化型では研究内容・専攻・技術情報から候補を絞りやすくなります。また、選考実績を起点にする媒体や、大学低学年から長期接点を作る媒体もあります。
自社が欲しい学生像だけでなく、「いつ」「何を見て」学生を選ぶのかを定義してから媒体を比較してください。
比較表|5媒体の違いを一度に整理
| 比較軸 | ABABA | OfferBox | dodaキャンパス | TECH OFFER | LabBase就職 |
|---|---|---|---|---|---|
| 主な特徴 | 他社選考実績を手掛かりに接点 | 全国・文理の総合母集団 | 低学年から長期接点 | 理系・研究室・技術キーワード | 理系の研究内容・専門プロフィール |
| 向く採用 | 後半戦・追加採用 | 総合職・幅広い新卒採用 | 早期採用・インターン | 研究開発・技術職 | 研究職・R&D・技術職 |
| 情報の特徴 | 選考実績 | プロフィール・適性情報 | 学生プロフィール・早期接点 | 研究室/技術キーワード | 研究・スキル・志望職種等の詳細プロフィール |
| 料金の考え方 | 要問い合わせ | 複数プラン、最新条件確認 | 初年度向け定額制等 | 年間定額制 | DB利用料中心、成果報酬なし |
ABABA|選考実績を起点に後半戦の母集団を作る
ABABAは、他社の最終面接まで進んだ学生など、選考実績を手掛かりに学生へアプローチできるサービスです。公式企業向けページでは企業情報作成やスカウト代行についての支援も案内しています。
新卒採用の後半で採用数が不足した、内定辞退が出た、少人数の人事で候補者を効率的に絞りたい場合に比較しやすい媒体です。選考実績から学生の活動状況を把握しやすい点が、総合型DBとの違いです。
ただし他社選考実績は自社での活躍を保証するものではありません。自社の職務要件・評価基準で面談し、選考実績を合否の代理指標にしないでください。
OfferBox|新卒スカウトの総合母集団を作る
OfferBoxは企業から学生へ直接オファーを送る新卒オファー型サービスで、全国の幅広い大学・文理の学生が利用しています。企業向け公式ページでは毎年20万人以上の学生が登録すると案内されています。
営業、企画、コーポレート、IT、技術など複数職種を採用し、新卒ダイレクトリクルーティングを標準チャネルとして運用したい企業に向きます。プロフィール・適性情報等を使って学生を検索し、職種ごとにターゲットを分けられます。
母集団が広いからこそ、検索条件とオファー文の設計が重要です。送信可能数だけを追わず、承認・面談・選考・内定承諾まで職種別に管理します。
dodaキャンパス|大学低学年から長期で関係を作る
dodaキャンパスは企業から学生へオファーを送る新卒向けサービスで、大学低学年からの接点も特徴の一つです。公式料金ページでは初めて利用する企業向けの定額制プランや、低学年学生へのアプローチに関する付帯サービスが案内されています。
本選考直前だけでなく、業界理解、仕事理解、イベント、インターン等を通じて学生との関係を早期から作りたい企業に向きます。知名度が高くない企業でも、長期接点の中で会社理解を深めてもらう設計ができます。
一方、低学年から接触すると運用期間が長くなります。早期接点数だけでなく、イベント参加、継続接点、インターン、本選考移行までKPIを分けてください。
TECH OFFER|研究室・技術キーワードを使う理系特化型
TECH OFFERは理系新卒に特化したオファー型採用サービスです。公式では全国約4万件の教員・研究室情報と約100万件の技術キーワードをもとに、理系学生を検索・マッチングできると案内しています。
機械、電気電子、情報、化学、材料、農学など、専攻・研究内容と職務の接点が重要な研究開発・設計・生産技術・エンジニア採用で比較しやすいサービスです。自動オファーと個別オファーを使い分けられる点も運用軸になります。
理系学生の母集団形成には強い一方、文系・総合職全般の主力媒体としては用途が異なります。採用職種を分けて導入してください。
LabBase就職|研究内容・スキルを深く読んで理系学生へ接点
LabBase就職は理系特化の採用サービスで、学生の研究内容やスキル、志望職種等を含む詳細プロフィールから候補者を検索できます。公式では理系学生へのスカウトとイベントを通じた採用支援を提供し、データベース利用料金を中心に成果報酬なしの料金設計を案内しています。
研究テーマの一致、実験・解析経験、プログラミング、設計等の専門情報を読んで学生へ個別スカウトしたい企業に向きます。研究職・R&Dだけでなく、AI・データ・ソフトウェア等の専門職でも候補者情報を深く見られます。
研究内容だけで合否を決めず、職務で必要な技術・学習力・志向を面談で確認してください。
総合型と理系特化型をどう使い分けるか
総合型のOfferBoxやdodaキャンパスは、文理や職種を広く採用する企業の母集団形成に向きます。TECH OFFER・LabBaseは理系専門職の候補者を詳しい研究・技術情報から探す時に強みがあります。
例えば総合職20名と研究開発5名を採る場合、全社母集団は総合型、研究開発は理系特化型というように職種別にチャネルを分ける方が運用しやすくなります。
理系学生も総合型媒体を利用するため、両方を使う場合は同じ学生への重複オファーを避け、媒体ごとの接点履歴を管理してください。
早期採用・本選考・後半戦で役割を変える
採用時期によって媒体の役割も変わります。低学年・早期はdodaキャンパス等で認知・関係を作り、本選考期はOfferBoxや理系特化媒体で候補者を広げ、後半で採用残がある場合はABABA等の選考実績層へ接点を追加する考え方があります。
同じ媒体を年間通じて同じ検索条件で使い続けず、内定数・辞退数・不足職種を見ながら四半期ごとに役割を見直してください。
理系では研究・学会・大学院進学等の予定もあるため、学生の学業を阻害しない日程設計も必要です。
オファー文は媒体の情報資産を使って個別化する
各媒体には異なる学生情報があります。ABABAでは選考実績、OfferBoxではプロフィール、dodaキャンパスでは学生の登録情報、TECH OFFERでは研究室・技術キーワード、LabBaseでは研究内容・スキル等を使って「なぜ声をかけたか」を具体化します。
全媒体で同じ定型文を送ると、媒体固有の情報を活かせません。会社説明や選考案内は共通化しつつ、冒頭の接点は学生プロフィールに合わせて変更してください。
学生が書いていない性格・志向・将来像を推測せず、確認できる事実から文面を作ります。
料金比較では採用人数と運用工数を入れる
新卒ダイレクトリクルーティングは定額、DB利用料、成功報酬、採用上限、オファー枠等の設計がサービスによって違います。媒体費だけでなく、学生検索、個別文作成、返信、面談、イベント等の運用工数も比較してください。
TECH OFFERは年間定額制、LabBaseはDB利用料金中心で成果報酬なしと公式に案内しています。dodaキャンパスも定額制等を提供しています。ABABA・OfferBoxは最新の契約条件を確認してください。
採用人数が多い場合と少ない場合で1人当たりコストが変わるため、年度ごとの採用計画から見積もります。
向く企業・向かないケース
ABABAが向く企業:採用後半で不足分を補い、他社選考実績を見ながら候補者を絞りたい企業です。
OfferBoxが向く企業:全国・文理の幅広い新卒母集団を作り、複数職種で継続的にスカウトしたい企業です。
dodaキャンパスが向く企業:大学低学年から接点を作り、インターン・イベント・本選考へ長期でつなげたい企業です。
TECH OFFERが向く企業:研究室・技術キーワードを使って理系技術職を探したい企業です。
LabBase就職が向く企業:研究内容・スキルの詳細を読み、研究職・R&D・情報系等の理系学生へ個別に声をかけたい企業です。
選び方|逆求人型媒体の10項目
- 採用時期:早期・本選考・後半を分けます。
- 職種:総合職と理系専門職を分けます。
- 母集団:必要人数に対して候補学生が足りるか。
- 学生情報:選考実績・研究・適性等の情報を確認します。
- 送信枠:オファー上限と必要通数を比較します。
- 料金:定額・成果報酬・DB利用料を確認します。
- 運用:検索・個別化・返信の担当工数を見積もります。
- サポート:伴走・文面改善・イベント支援を確認します。
- 重複:複数媒体の同一学生接点を管理します。
- KPI:送信→承認→面談→内定→承諾まで追います。
逆求人型媒体は一つのカテゴリですが、学生の見つけ方と採用タイミングは大きく異なります。自社の採用フェーズに合わせて使い分けてください。
新卒ダイレクトリクルーティングで文面作成・送信・返信対応をAIスカウトくんに任せる
新卒採用での逆求人型媒体の選定の課題は、ABABA・OfferBox・dodaキャンパス・TECH OFFERなどといった媒体選びだけでは終わりません。採用時期・職種・学生情報の深さに合わせた学生の検索・選定と個別文面づくりが、運用工数として担当者に残ります。
新卒採用での逆求人型媒体の選定に取り組む担当者にとって、検索から返信までの運用をどう分担するかが論点になります。
AIスカウトくん(TechSuite株式会社)は、生成AIと採用のプロを組み合わせたスカウト運用代行サービスです。候補者検索・選定から、一人ひとりに合わせたスカウト文面の作成、送信、返信対応、改善までを一貫して担い、求人ごとにコンサルタントがAIをチューニングします。運用の実務を外部化することで、採用担当者の工数や負荷を抑えながらスカウト運用を続けやすくなります。
料金は、月額5万円から利用できるプランと、利用実績に応じた通数課金プランがあります。媒体そのものの契約・利用料金は代行費に含まれません。ログインやツールの導入は不要で、契約から1週間程度で運用を開始できます。
よくある質問
逆求人型媒体とナビサイトの違いは?
逆求人型媒体では企業側が学生プロフィールを見て直接オファーできます。ナビサイトは学生からの応募を中心にするため、母集団形成の起点が異なります。
総合職採用ならどの媒体を比較すべきですか?
幅広い文理の母集団を持つOfferBoxや、早期接点を作れるdodaキャンパスが主な比較候補です。採用後半ではABABAも補完候補になります。
理系採用ならTECH OFFERとLabBaseのどちらがよいですか?
TECH OFFERは研究室・技術キーワード、LabBaseは研究内容・スキルを含む詳細プロフィールが比較軸です。実際の候補者数・職種との適合を確認してください。
ABABAは早期採用向けですか?
選考実績を手掛かりにする特徴から、特に後半戦・追加採用で比較しやすい媒体です。早期・低学年接点は他サービスも比較してください。
複数の逆求人媒体を併用する時の注意点は?
同じ学生への重複オファーを防ぎ、媒体ごとに候補者接点・選考状況を一元管理してください。
更新日・出典
更新日:2026年9月18日。料金・機能・契約条件は変更される場合があります。公開・契約前にABABA公式、OfferBox公式、dodaキャンパス公式、TECH OFFER公式、LabBase就職公式で最新情報をご確認ください。

